2016年03月25日

【160316】銀行は「金貸し」、弁護士は「代言屋」、新聞記者は「ぶんや」、証券会社は「株屋」ーー大正生まれの叔父はすべてがこんな調子であった。

銀行は「金貸し」、弁護士は「代言屋」、新聞記者は「ぶんや」、証券会社は「株屋」ーー大正生まれの叔父はすべてがこんな調子であった。
九州の片田舎から血気盛んに単身上京。最高学府、最高省庁に進み、一時は栄光を掴んだが、やがて哀しき田舎者。調子づきすぎて転落して、金融ブローカーへと堕ちた。
私が高3のとき、電話してきて、叔父はこう言った。「おい、ゆうちゃん、帝大に行けよ。せめて官学にしろ。俺の息子も帝大に行ったぞ」
「はい」と答えたが、疑問が生じた。(叔父には、子供がいなかったはずだが?)
親父に質すと、どうやら「隠し子」がいたらしい。その彼が「帝大」に入学したのだそうだ。
死んでだいぶ経つが、かの豪傑からはずいぶん影響を受けた。
世間のいわゆる「えらい人」に対してなんら気おくれしないのは、叔父の薫陶の賜物だろう。
肩書きに怖れるほどバカバカしいものはない。こんにち福沢諭吉が生きていたら、「親の仇」として侮蔑することだろう。
だが、こんな私でも畏れる対象がある。それは芸術家である。
そのへんのアーターをいうのではない。真のアーティストである。
新しい価値を生み出す人びとだ。そういう意味では絵描きや彫刻家ともちがう。「発明家」といったほうが適切かもしれない。
このアイフォンを作ったジョブズ氏など典型的なアーティストだ。
日本にも、千利休、蓮如、夏目漱石、空海、源頼朝、織田信長、日露戦争を戦った陸海軍首脳、ソニー、世阿弥といった独創家が少なくない。
プロフェッショナルの時代からアーティストの時代へーーという話はまた明日にでも。しからばこれにて。
posted by 雄峰 at 11:55| 落人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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