2016年03月25日

【160224】「梅を観にこないか」と、ある大学教授に誘われて、お宅にお邪魔した。もう十年も前のことだ。

「梅を観にこないか」と、ある大学教授に誘われて、お宅にお邪魔した。もう十年も前のことだ。
神奈川県下の海沿いの小駅に降り立ち、里山を歩きながら梅を愛でた。
その道すがら、「あれが村上春樹の家だよ」と指差された。それは、巨大なガレージのような、やや無粋な印象の建物だった。
当時はまだ村上春樹を読んでいなかった。チャラいバブル作家くらいに思っていたくらいだから興味はわかなかったのだ。
むろん今はちがう。全作品を読破中の熱烈なファンだ。
さて、村上春樹がその地を選んだのはなぜか。
それは「走れる」からではなかろうか。エッセイ『走ることについて語るとき、僕が語ること』によると、家の周りには走るのにいいコースがあり、海沿いではトライアスロンの自転車の練習もできるという。
人はどこで暮らすかについて、それぞれ優先順位を持っている。私の場合は「走れる」ことが最優先の条件だ。
高尾にある仕事場近くのコースは最高だ。これにまさるコースはなかなかない。山梨の家の近くのコースも雄大で気に入っている。
京都のマンションを購入するときも、目の前の高野川沿いを走れることが決め手になった。
九段下のマンションはジョギング習慣以前に購入したが、そこから皇居は走って5分程度だ(一度だけ一周したことがある)。
村上春樹も東京の家は神宮外苑の近くにあって、走り始めたのはその周回コースだったという。
山歩き、ジョギング、ラジオ体操、テニス、散歩。不動産情報サービスは、こうした習慣を切り口にして紹介をしてみてはどうだろうかーー庭先の梅の花を眺めていたら、こんなことをつらつらと思った。


posted by 雄峰 at 11:34| 落人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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