2016年03月25日

【160222】横山光輝のマンガ版『史記』(全15巻)を通読した。

横山光輝のマンガ版『史記』(全15巻)を通読した。
数々の英雄俊傑が登場するが、人物を評価する際にもっとも使われていた形容表現は「勇敢」や「度胸」などではなかった。それはなんと「用心深い」であった。
用心深いなどといえば、小心者の態度かと思われがちだがそうではない。英雄のもっとも重要な資質としてとらえられているのである。
逆を考えればわかりやすい。用心深いの対語は「無謀」である。無謀な男についていこうなどという者はいないだろう。
ところが、昨今の価値観では「用心深い」などという資質は尊ばれない。ノリが悪いくらいに思われていて、むしろ「無謀」くらいがよきものとされているようですらある。
平和な時代が長く続いているせいだろうか。平時においては、多少無謀でも命にかかわることはない。
それどころか、そんな蛮勇が勇敢だと評価されてしまうくらいだ。
平時における価値観と乱世における価値観は正反対になってしまうから面白い。


posted by 雄峰 at 11:32| 落人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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