2016年03月25日

【160125】孤独死した人たちには、共通の口癖というのがあるらしい。

孤独死した人たちには、共通の口癖というのがあるらしい。
それは「人の世話になりたくない」というものだ。なお、ここでいう「人」には子供や親族も含まれる、というより主に子供のことをさす。
この言葉だけみれば、殊勝な心がけといえるかもしれないが、さにあらず。
これは「おれは人の世話にならないから、世話もしないよ」という決意表明とみるべきであろう。
60歳で孤独死したある男は40代でリストラされた。そのとき彼は、「家族に迷惑をかけるから」といって離婚して行方をくらました。
まともな人間であれば、この言い分に異常性を感じるはずだ。ふつうなら、家族に迷惑をかけないように、再就職なり起業なりして奮起するものである。
だが彼は、ここぞとばかりに「しがらみ」を断ち切って逐電してしまった。
「迷惑をかけるから」というのは言い訳で、要は「逃げたくなった」という気持ちに素直に従ったというだけの話ではないか。
「やりたくないことをやらない」ではさすがに通用しない。そこで美辞麗句が免罪符になる。
「迷惑をかけるから」「世話にはならない」といった言い訳や弁明は、ひと昔前なら、「ばかも休み休み言え」と一蹴されたであろう。
現代社会の恐怖というものは、こんな言い訳が通用してしまうところにある。
先日も、女子高生の遅刻の理由がひどいと2ちゃんでみたが、たしかにひどかった(ぜひご覧あれ)。
孤独死者も遅刻女子高生も、自分の言い訳が通用しているのは「自分」だけであるということがわかっていない。
聞かされている相手は納得していないのに、自分だけ納得している。この乖離が、社会に出たときに表面化してくる。
言い訳で欺けるのは、愚かな自分だけなのである。


posted by 雄峰 at 11:07| 落人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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