2015年12月02日

男酒日記 75日目「親の顔が見たいよ」


バブル前夜、中曽根首相が「もっと外国製品を買いましょう」「もっと遊びましょう」といったメッセージを発していた。
高校生の私はそれを見て、強い違和感を覚えたのをよく覚えている。
まもなく日本はバブル経済突入。バブル経済というより、バブル社会といったほうが適切かもしれない。
じっさい、あの時期から日本人は変質していった。
フェイスブックを昔の日本人が見たら、なんと言うだろうか。
飲んだ食った遊んだと大っぴらにふれまわり、それを「いいね」と賞賛する。
その最たるものは以前の私で、数年前の記事が出現するたびに苦笑いしている。
美酒美食、大酒大食。鉄道旅行。どれもこれも遊びの記事ばかりだからだ。
これが40年前だったら、「この恥さらし。親の顔が見たいよ」などとコメントされていたことだろう。
早いもので、バブル時代からもう30年になる。
経済バブルは弾けたが、当時蒔かれた精神性バブルの種子は我々の脳内で発芽して、いまや百花繚乱。脳内お花畑の如き様相を呈している。
経済にはいくつも指標があるからわかりやすいが、精神性の変質はわかりにくい。
気づけば、すっかり変質していたという点では、アルコール依存症への道筋とよく似ている。
これだけ手軽に安く酒が手に入る時代だ。酒の位置づけについては、一度いにしえの人びとに学んでみてはどうだろうか。
彼らにとっての酒はもっと崇高で、それでいて悦びに満ちたものであったはずた。
そんな本来の「酒」を提供してくれる飲み屋はむしろこれからが重宝がられる時代を迎えるはずだ。
そのためには、まずは酒を開けっぴろげに飲むのをやめてはどうだろうか。
それだけでも、バブルで火照った脳はいくぶん冷めるはずた。酒の味わいも、また格別なものになるのではないだろうか。

写真:日田天領水。便通がよくなるということなので試してみることにしました。これにともないスーパーVAAMは御役御免。

12246915_898672870212176_2927869980894489343_n.jpg


posted by 雄峰 at 11:33| 落人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。