2015年12月02日

断酒日記 72日目「使命なくば、酒につけ入られる」


持つべきものは反面教師である。私にとって、小柳 次郎冠者はかけがいのない反面教師である。とにかく酒癖がよく似ている。
反面教師から得られることは、大きく分けて「優越感効果」と「自己客観視効果」のふたつだ。
前者はわかりやすい。ライバルを出し抜くのは気持ちのいいものだ。優越感は醜悪な感情であるが、露骨に出さずに、自分のエネルギーにしてしまう分には差し支えあるまい。
さて、自己客観視効果。これは相手の言動のなかに、「おのれ」を見出すという技法である。
次郎冠者を観察していてると、多くの学びを得てきたが、昨日になって初めて気づいたことがある。
それは、「暇人は酒を飲む」ということだ。
次郎冠者はIT企業とコワーキングスペースを経営している。だが、元来経営者体質ではないので事業意欲に乏しい。私もビジネスにはそれほど燃えられないたちだ。
そういう者が会社経営をやるとどうなるのか。
適度に稼げればそこまで。あとは余暇余禄を趣味や飲み食いに費消してしまうのである。
そういう観点で振り返ってみると、この秋断酒したのは暇でなくなったからではないのか。
夏に二人目の子供が生まれた。これにともない、坊やを幼稚園送迎や休みの日に遊びに連れ出すことが増えた。私は知らず知らずの間に忙しくなっていたのである。
プロフェッショナルとは、気が向く向かないに関係なく、優先順位に沿って淡々と作業をこなせる者をいう。
プロの生活者を自負する私は、無意識のうちに、一日の限られた時間を優先順位順に配分していたのであろう。
すると、どうやら酒にまわす時間がない。そんな計算を潜在意識下で行っていたようなのである。
さて、周囲を見回してみると、次郎冠者に限らず、酒飲みは暇人ばかりだ。
だが、暇人だからとバカにはできない。なぜなら、暇人とは、意欲に乏しい有能者であることが多いからである。
自分の望む生活を要領よくさっさと整えてしまう。そんな者たちが暇人の実態なのである。
だが、暇人よ、その暇を酒にだけ使うのはもったいなくないか。
いま酒に投下しているカネと時間と労力を、何か別のものに賭けてみてはどうだろうか。
次郎冠者は「百名山」登山に賭けることにした。この瞬間、彼は登山家になった。
仕事はそれを支えるための手立てでしかなくなった。
そう考えると、成熟社会というのは怖い。簡単に生活を成立させることができる分、余暇余禄の捧げ所を誤りかねないからだ。
「大事」を持たねば、アルコールにつけ入られてしまう。
成熟社会の成功者とは、大事に対して日々燃焼できる者をいうのであろう。

写真:ノンアルビール「龍馬」はうまい! そのレモンビールが出たので箱買い。次郎冠者と試飲。レモンチューハイの代用にはなるかなって感じでした。

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posted by 雄峰 at 11:30| 落人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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