2015年12月02日

断酒日記 66日目「酒癖と人気は遺伝するのか」


谷口 博幸ほどの人気者はそうはいない。これまでの交友関係のなかで、最高の人気者である。
私のような嫌われ者ですら、彼と仲良くしていれば、人気のおこぼれを頂戴できるほどだ。
谷口ーー以後、その号の「山泊」とよぼうーーの人気を紐解けば、やはり両親に行きつく。おとんもおかんも人気者なのである。
おとんはずいぶん前に物故されているから面識はない。だが、仏壇で爆笑しているおとんの笑顔には、いつもつられてしまう。
いかにも関西人のおとんは、関東的に見れば、はちゃめちゃな男といわざるを得ない。大阪の寅さんだと、おかんはいっていたが、じっさいそんな人物なのだろう。
おとんは大酒飲みであった。今なら、アルコール依存症と診断されたのではないか。
依存症患者の平均死亡年齢は52歳。おとんもそんな歳で死んでしまった。
一方のおかん。私はおかんを心より慕っている。おかんのいうことなら、私は何でもきくだろう。
北政所を前にした加藤清正や福島正則といった荒くれ武将どもは、こんなかんじではなかったか。
こうした関係もあり、山泊は私にとって弟のような存在なのである。
さて、山泊と出会ったのは8年前のこと。日本一営業マンとして名を馳せたリクルートをやめた彼が、俳優として映画に出演しようという時期だった。
ともにリクルートOBであり、即座に意気投合した。
その後、私のラジオ番組に出てもらったり、ともにピンチに立ち向かったりと、公私のつきあいが続いている。
彼は今のところ、酒癖に問題はなく、おとんのようになるとは思えない。だが、アルコール依存症は花粉症と同様にボーダーをこえれば発症するという。遺伝的な要因も濃厚であるというから注意が必要だ。
その人気を人徳に高めてゆくためには、まだまだ仕事で陶冶してゆかねばならない。酒で持ち崩している場合ではない。
さて、断酒して心残りなことがひとつある。それは、来る正月に、おかんの手料理を前に「交野桜」を味わえないことである。
もっとも飲まずとも、その人柄にふれることで、酒などでは得られぬ風韻を味わうこともできようが。
おとんは早世したが、酒とおかんに酔いしれた、幸せな人生であったのではないかな。
写真:山泊からの誕生プレゼント。我が家に設営の居酒屋キムトモバーで山泊と。

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posted by 雄峰 at 11:24| 落人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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