2015年11月02日

断酒日記 54日目「我が尾を食ってこそ、ウロボロス」


ハロウィンといえば、映画「ET」で初めて知った異国の祭りであった。
だが、ここ数年ですっかり日本でも広まってきて、それに関する議論が喧しい。
断酒家視点では、ハロウィンに限らず、我が国にこれ以上祝祭の日が増えるのは望ましくない。
そのむかし、酒などはよほどの飲んべえでなければ、せいぜい飲むのは祭りや婚姻などの、いわゆるハレの日くらいであった。
また当時は、一般的に女性は飲まず、酒を飲むのは「特別な女性」とされていた。
それが半世紀を経て、老若男女問わず、日を問わず飲むようになってしまった。
酒嫌いの若者が増えているというが、実情はちがう。中年以上の年代が飲みすぎなのだ。
若者たちは自然な感性で酒とつきあっているだけのことで、べつに酒嫌いというほどのことではあるまい。
さて、ハロウィンの旗振り役は、バブル世代の広告代理店のおやじたちであろう。
彼らは遊ばせることが国民経済に資するという奇妙なスタンスをとっているから厄介だ。
一方、最近の若者はつつましく、努力家で、見栄を張らない。中高年世代と比較して、あきらかに洗練されていている。
聞けばアメリカでも同様で、初体験の年齢は上がっているという。「清純化」は行き過ぎた消費社会のアンチテーゼなのかもしれない。
我が国にも、せっかく地に足のついた世代が出てきたのに、この手の消費イベントで毒してしまっては歴史を穢すことになる。
老人たちは、自分たちだけでボージョレー飲みに成田に行くなり、夜通し飲んで歌って踊っていればよろしい。
我が尾を食ってこそ、ウロボロス。そこで「完結(=成仏?)」という象徴的意味を獲得できるのである。
写真:中央本線から115系電車が引退。小学生以来35年親しんできた愛憎半ばする列車。馴れ親しんだものがつぎつぎに失われてゆく。写真はあり日のもの。昨年の春と秋の撮影。

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posted by 雄峰 at 13:41| 落人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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