2015年10月19日

断酒日記 40日目「布施落ち、尼落ち、八落ち」


職業を尋ねられるとちょっと困る。昨日も、駒木野病院で尋ねられて口ごもった。
アルコール医療において、定職についているか否かは、診断の重要な資料になるから、その問いは無理もない。
人は収入源を聞くと安心するという。
そういう点でいえば、私の主たる収入源は著作権の運用、言いかえればコンテンツビジネスということになる。
自己啓発系やビジネス系のオーディオコンテンツの制作販売を行っていて、Apple Music、iTunes Store、FeBe、そしてTSUTAYAなどにコンテンツ提供している。
その他に、大学での講義料、原稿料、放送作家による報酬、家賃収入、親族企業の面倒見、認知症サプリの販売収入などがある。数えてみたら7つあった。
うちでコンテンツを扱わせていただいている山ア拓巳さんの言葉をかりれば、「セブンポケッツ」ということになろうか。
だが、実質的にはフリーター。私好みにいえば「浪人」である。
寺子屋の師匠をやりながら、傘を貼り、楊枝を削る。そんな身の上だ。
長らく神楽坂にオフィスを構え、スタッフも最大15人ほど雇っていた。
ところが、5年前、ビジネスパートナーでもあった妻と離婚した。
私のビジネスは彼女の力に依るところが大きく、会社はあえなく崩壊。私は一人、なじみ深い八王子に都落ちした(余談になるが、大阪船場で商いにこけると、布施や尼崎に落ちのびたという。これを「布施落ち」「尼落ち」というそうだ。私の場合は八王子。いわば「八落ち」である)。
以来、ほそぼそと依頼される仕事をこなす浪人ぐらしが始まり、いまに至っている。
その間、一男一女をもうけた。上の男の子は4歳になった。しだいに父親を強く意識し始めてきている。
彼にとって、憧れたりうる親父でありたい。酒をやめたのも、それが大きな理由である。
あとは仕事だ。今のような浪人稼業で、「親父の背中」を見せることはできるのであろうか。
そんなことを考えつつ、ひとまず5時起き。せめて自堕落に陥らないことが、浪人としての矜持であろう。

写真:寝起きにコーヒーを淹れることにしてみた。この手間暇は心身を稼働させるに十分だ。だが、寒くなったらどうかな。手がかじかんで豆をひけるかどうか。

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posted by 雄峰 at 10:39| 落人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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