2015年10月19日

断酒日記 25日目「好きを数寄に」

酒、人物、思想、イデオロギー。何事にも酔っ払いやすい人物というのはいるらしい。
司馬遼太郎はそういう気質を「酩酊体質」と呼んだ。私などその典型である。
ひとことで言えば、はしゃぎやすい幼稚な人物ということになる。異常に入れ込むので、ロクな目にあわない。
室町時代の商人は、こうした精神的な傾斜をきらった。なぜなら、偏愛は商いの敵だからである。
好き嫌いは、お客や従業員そして商品、またその関係で目を曇らせることになりかねない。
彼らは仕事での平衡感覚を保持しようと懸命になり、その分、趣味の世界でそれを楽しんだ。
そう、「好き」を「数寄」に昇華させたのである。
酒との関係においても、「数寄」にできている人は飲まれない。どころか、酒を題材としたおのれの美を体系化できよう。せっかく愛好するのなら、そこまでやってみたいものだ。
酩酊体質者は酔うことがアイデンティティなのであるが、あえて酔わないことで新しいペルソナを見い出すことができるのかもしれない。
写真:荒井マスターと河川敷で茶の湯。その後、家で、家人特製バースデーケーキ。マスター焙煎のコーヒーとともに。最高です!

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posted by 雄峰 at 10:23| 落人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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