2015年10月01日

断酒日記 17日目「もうドーピングはいらない」


ひとりで飲んで二日酔いになることはないのに、人と飲むと、大酒くらって二日酔いになる。これはいったいどういうことか。
断酒してみて、その答らしきものに行き着いた。
それは、じつは対人関係を苦手にしているのではないか、ということだ。
私を知る人は、社交的で人づきあいを苦にしないどころか、得手としているように思っていることだろう。
たしかにそういう一面はある。人一倍さみしがりやなので、人恋しい気持ちは強いほうだ。
だが、それと社交的とでは違う。私は人づきあいが本当は嫌なのではないか。
中学生のときあたりから、金持ちになりたいモテたい。そんなことばかり考えていた。
そのためには引きこもっているわけにはいかない。負けん気は強い。そこで、奮起して世間に出て行ったのである。
肩に力が入っているものだから、むろん自然体とは言いがたい。その緊張を解くために酒を欲したこともあるだろう。これについては自覚があった。
だが、対面の場そのものでも大いに緊張していて、そのストレスを緩和するために飲んでいたとは気づかなかった。
いわば酒でドーピングして、対面という「試合」に臨んでいたのである。
テンションを上げて、自分を売り込まねばならない。そんなことを繰り返しているうちに、それが私の人となりとなっていた。
いわば、社交的人物というペルソナを演じる上での酒であったのだ。
ところが、状況が変わってきた。加齢による欲望の減退もあるのだろう。カネや女のために人づきあいするのが面倒になってきた。
日日の仕事に精を出し、家族との時間を楽しむ。この程度で十分幸せであると思えるようになった。
この変化はありがたいことである。ようやく自分の人生を手元に引き寄せられたという手応えを感じる。
断酒がスムーズに推移しているのは、こうした事情によるところが大きいのだろう。私には、もはや酒は必要なくなっていたのである。
私にとっての酒は、世間というフィールドで「モテる儲かる」という競技を戦うためのドーピングであったのだ。

写真:「20代のころは、飲酒運転してたなあ…」飲酒運転の厳罰化は大事ですね。昨日、府中運転試験場で免許更新。ー 場所: 府中運転免許試験場(警視庁)

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posted by 雄峰 at 09:29| 落人日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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